賃貸借契約書から契約内容を読み取ろう!

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賃貸物件を契約する際に、必要となる「賃貸借契約書」。

文字は細かくて読みにくいし、難しそう…?

契約後のトラブルを防ぐためにも、賃貸借契約書の読み解き方をマスターしましょう。

 

【賃貸借契約書と重要事項説明書の違いとは?】

 

賃貸借契約書とは、賃貸物件を借りるための契約書のこと。

 

一方、重要事項説明書とは、不動産会社が「借りようとしている物件はこんな状態ですが、本当に借りますか?」と

借主に説明する、重要事項説明の内容をまとめた書類です。

その内容に借主が納得した上で、本題の賃貸借契約書の取り交わしとなります。

 

実際の契約で効力をもつのは「賃貸借契約書」である点に注意しましょう。

 

【確認すべき主なポイント】

 

①建物の名称・所在地

賃貸借契約書

賃貸借契約書の冒頭には、借りようとしている物件の情報が記載されています。

借りようとしている物件と違う物件を契約しようとしていないか、念のため確認しましょう。

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②設備について

賃貸借契約書

トイレから浴室、給湯器まで、どんなものが付いているのかが記載されています。

 

設備については「有」となっているものは、それも含めて借りているということです。

この「有」となっている設備が故障したときは、大家さんが修理代を持つ形になります。

(故意に壊してしまった場合を除く)

 

一方、注意が必要なのが、残置物…これは前の入居者が残したものを使えそうだから、

そのまま置いているということです。

そのまま使っても問題ありませんが、契約上は「無」となっているので

故障した場合の修理などは受け付けてくれません。

 

部屋の設備かどうかは、契約書で確認をしましょう!

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③契約期間

賃貸借契約書

居住用の賃貸物件は2年契約が大半です。借主が希望すれば基本的に契約を更新でき継続して住むことができます。

また、2年契約だから必ず2年住まなければならないという訳ではなく、大半の物件は途中で解約ができます。

 

賃貸物件の契約期間について>>

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④賃料等

賃貸借契約書

賃料(家賃)・共益費(管理費)・敷金・礼金・駐車場使用料等、毎月支払う賃料等それぞれの金額と、

毎月なん日までに」「どこへ振込むのか」、

また、火災保険と、保証会社を利用する場合は初回の保証料も確認しましょう。

 

共益費と管理費の違いはあるの?>>

賃貸の住宅(火災)保険って?>>

賃貸保証会社って?>>

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⑤大家さんと管理会社の連絡先

賃貸借契約書

入居後にトラブルが起こった際などの連絡先が記載されています。

トラブルの際の連絡先と、解約など契約に関する相談は連絡先が異なる場合もあるため、

どんなときにどこに連絡をするのかを確認しておくことが大切です。

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⑥貸主・借主

賃貸借契約書

貸主・借主の署名・捺印欄です。

会社の福利厚生や単身赴任などの事情で、初期費用や家賃の負担など

「会社が契約して会社員が住む」場合は、法人契約になります。

賃貸の法人契約。個人契約との違いは?>>

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⑤解約について

賃貸借契約書

何日前までに「退去します」と言えば良いかの、期日の記載があります。

居住用の賃貸物件では、1ヶ月前(30日前)と設定している物件が多いです。

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⑥入居中の修繕について

賃貸借契約書

蛇口のパッキンの交換、電球の取替え等、費用が軽微な修繕については借主が行うとされていることが多いです。

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⑦解約時の原状回復義務について

賃貸借契約書

これは非常に重要で、大きなトラブルを招きかねません。

 

経年劣化や自然摩耗による変化は原則大家さんが負担するものですが、この部分について特約を置いて

賃借人負担としているケースが少なくありません。

解約時にどういう負担が発生するのかを確認しておきましょう。

 

賃貸の退去費用について>>

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⑧特約・禁止事項について

禁止事項は物件によってそれぞれ違いますが、多くの賃貸物件で定められていることをご紹介します。

 

【無断転賃】

無断転賃とは、借りた物件を無許可で他の人に又貸しすることです。

大家さんの許可があれば問題ありませんが、許可なくこれを行うと契約解除の理由となります

 

【ペットの飼育】

ペット可の物件でなければ、基本的にペットの飼育はできません

(大家さんや管理会社に確認が必要ですが)近隣に迷惑をかけるおそれのない

観賞用の小鳥・魚等は飼育可のケースもあります。

 

【迷惑行為】

迷惑行為の禁止として、深夜の騒音や楽器の演奏などについて記載されている場合があります。

 

【共用部の使用】

共用部に荷物を置いたりすることが禁止事項に含まれているケースがあります。

 

【同居人】

賃貸借契約の際には、同居人数に関して取り決める場合もあります。

単独居住の物件について無許可で他人と同居することは契約違反となる可能性があります。

 

 

~賃貸借契約を締結する際には、契約書をすみずみまで読み、納得できない部分があれば必ず確認を取りましょう~