気に入った物件に申込みをすると、契約前に「入居審査」が行われます。
「入居審査」とは具体的に何をチェックしているんだろう…?
どれくらい時間がかかるの…?
今回は「入居審査」についてご紹介します。
【入居審査ってなに?】
賃貸物件はどなたでも借りられるわけではなく、「入居審査」に通った方だけが借りられます。
「入居審査」では、「家賃の支払い能力はあるのか」「他の住民とトラブルを起こす心配はないか」
「連帯保証人の保証意思はあるのか」といったことをチェックします。
大家さんにとっては、ルールを守らずトラブルになりそうな人にお部屋を貸すのは不安ですし、
家賃を滞納しそうな人、滞納した場合は連帯保証人がきちんと保証してくれるのかも心配な点です。
「入居審査」とは、大家さんにとっての心配事を未然に防ぐため行われます。
【入居審査でのチェックポイント】
①家賃の支払い能力
支払い能力に関しては、年収に比べて著しく高い家賃の物件を求めていないかを見られています。
但し、支払能力は必ずしも年収だけで判断されるものではなく、勤務先や勤続年数、家族構成、
年齢等のバランスを踏まえて判断されます。
一般的には手取り月収の20%~30%の範囲で家賃を抑える方が多いようです。
また、「無職」の場合は、給与支払い予定の証明書や、預金通帳の写しなど支払い能力を示せるものを準備します。
②保証人・保証会社の可否
物件を借りるときは、「個人の連帯保証人」または「保証会社」のいずれかの保証を付けるのが一般的です。
物件の詳細に、「保証人不要」「保証会社 加入要」と記載のある場合は連帯保証人ではなく
保証会社の利用が必須となり、保証会社の審査が通れば契約できます。
この場合、初期費用として概ね家賃の50%~100%の保証料が必要で、
以降1年毎に10,000円程度の更新保証料がかかります。(保証会社によって異なります)
一方、個人の連帯保証人の場合には、保証人の年齢や収入も考慮されるため、
保証人が高齢で保証能力がない場合には、審査に通りにくくなります。
③入居者の性格や属性
大家さんによっては、自分も同じ建物に住んでいる、物件への愛着が強い、過去に騒音クレームを経験した、
などの場合は、マナーのいい人かどうか、という観点を重要視する傾向があります。
また、不動産会社でも、物件を案内している段階から権利を主張しすぎる人、非常識な対応をする人など、
安心して大家さんに紹介できる人か否か、といった点を気にしています。
【入居審査にはどれくらい時間がかかるの?】
入居審査に要する期間は3~5日程度でなるべく時間をかけない傾向にありますが、
以下のような理由で例外的に時間がかかることがあります。
①提出書類に不備がある
時間がかかるケースとして、「入居申込書」の記載内容に不備がある、空欄が多いなどが挙げられます。
連帯保証人の勤務先の社名や電話番号、生年月日など、入居申込書の記載事項は、
漏れなく記入するようにしましょう。
入居申込書の記載内容をご紹介↓
②連帯保証人に連絡がつかない・大家さんが長期不在や忙しい場合
入居審査の中で、連帯保証人に対して保証人になることの意思確認を行います。
その際、連帯保証人になかなか連絡が取れない場合や、積極的に協力をしてもらえなかったり
快く同意してもらえない場合も、審査が長引くことになります。
もし、何かしら審査に落ちそうな要因があって長引いているのであれば、
それを確認するための連絡が入るはずです。
かかると言われた期間を過ぎても担当者から連絡がなかったら、遠慮せずに連絡を入れてみましょう。
~入居審査では、「家賃の支払い能力」「借主の人柄・応対態度」「連帯保証人の意思確認」
の3点が重要になりそうですね。
それらを踏まえしっかりと準備した上で、入居申込を行いましょう~