お部屋探しをしていて、「敷金なし・礼金なし」という「ゼロ・ゼロ物件」を見かけたこと、ありませんか…?
「本当にゼロなの?」「何か理由があるのかな…」と気になった方へ、
今回は「ゼロ・ゼロ物件」についてご紹介します。
【ゼロ・ゼロ物件ってなに?】
一般的に、賃貸物件を借りるときは敷金や礼金といった初期費用がかかります。
「ゼロゼロ物件」とは、この敷金と礼金がともにゼロになる物件のことをいいます。
ここ10年くらいで増えてきましたが、なぜ敷金と礼金がゼロ円になるのでしょうか…?
理由1:激化する賃貸物件の中でも、入居促進につながるための対策のひとつとして
少しでも有利な条件にして「空室を埋めたい」から
理由2:近年では、賃借人に家賃保証会社に保証してもらう契約が増えているので
大家さんや管理会社の家賃未回収リスクが減ったため
主にこういった理由で近年、「ゼロゼロ物件」が増えているようです!
借り手側からすると、こうした「ゼロゼロ物件」であれば、初期費用を抑えつつ、転居することができます。
【実際どれくらいお得なの?】
例えば、家賃7万円の物件の場合…
・敷金:1ヶ月(7万円)→無し(ゼロ円)
・礼金:1ヶ月(7万円)→無し(ゼロ円)
・前家賃:1ヶ月(7万円)
・仲介手数料:1ヶ月(7万円)
・火災保険&保証料&鍵交換代等:1ヶ月(7万円)
なんと、家賃2か月分の14万円の初期費用の差が出ます。
これは「ゼロゼロ物件」が人気があるのも納得!
浮いた初期費用の分で家具や家電の購入など他に必要なものにお金を回すことができるのも魅力ですね♪
【ゼロ・ゼロ物件の注意点とは?】
①初期費用はゼロ円ではない
敷金・礼金はゼロになっても前家賃・火災保険料・家賃保証会社への保証料・仲介手数料などは必要です。
また、引越しを業者に依頼するのであれば、引越し代も必要になります。
初期費用については見積もりをもらい、わからない点についてはきちんと確認しておきましょう。
②物件の特色に納得できる?
人気沿線やブランドエリア、駅近などの好立地、新築などの物件であれば自然と入居希望者が集まるため、
敷金と礼金をわざわざゼロにする必要はありません。
一方で、駅から少し離れていたり、新築ではないものの家賃を維持しつつ入居者を集めたい物件が
「ゼロゼロ」になりやすいようです。
築年数や駅からの距離も含めて、条件に納得できるのであれば「ゼロゼロ物件」はとてもオトクといえそうですね!
③解約予告期間に注意!
通常、賃貸物件の解約予告期間は、1カ月前とするところが一般的です。
ただ、ゼロゼロ物件では、解約予告期間が2カ月ということがあります。
そうすると、次の物件に住み替えるときに、前家賃と次の家賃とがダブルで発生してしまい
『二重家賃』が発生してしまうこともありえます。
申込みの際に、物件の退去時の「予告期間」について確認しておくと安心ですよ。
【お得に住み替えるならフリーレント物件もオススメ!】
「フリーレント」とは、一定期間、家賃が無料になる契約のこと。
例えば、家賃1カ月分が無料になるのであれば、敷金は負担したとしても
実質的な負担総額はほぼ同じになるはずです。
他にも、仲介手数料無料など、お部屋を借りるときの初期費用を抑えられる物件はありますよ!
いずれの場合も、契約をする際には、あわてず・浮かれず・しっかりと内容を理解してから行うようにしましょう。