賃貸物件を借りるときにかかる手数料、「仲介手数料」と「家賃の振込手数料」。
初めて賃貸物件を契約する方は、よく分からないことが多いのではないでしょうか…?
今回はこの2つの手数料についてご紹介します。
【賃貸の仲介手数料ってなに?】
最近はインターネットを利用してさまざまな不動産ポータルサイトでお部屋探しをする方が増えています。
膨大な数の賃貸物件の中から希望条件に合う物件を探しだすことができますが、
大家さんとの間に立ってお部屋の内見から契約締結までをフォローするのが不動産会社になります。
貸主と借主を仲介したことに対して仲介手数料が発生します。
その金額は「家賃の1カ月分以内+消費税」と上限が定められています。
【仲介手数料はどうやって決まるの?】
不動産会社が受け取る仲介手数料は、宅地建物取引業法によって上限が決まっています。
借主が支払う額:家賃の0.5か月分以内
貸主(大家さん)が支払う額:家賃の0.5か月分以内
この上限額を超える仲介手数料を受け取った不動産会社は法令違反となります。
ただし、借主と貸主の承諾がある場合は、いずれか一方から家賃の1カ月分以内を受け取ることも可能で、
借主と貸主から受け取る仲介手数料の合計が家賃の1カ月分以内であれば、
それぞれが支払う手数料の割合に制限はありません。
また、この報酬額には別途消費税がかかります。
仲介手数料は、あくまで賃貸借契約の成約に対して発生するので、
賃貸借契約が成立するまでは原則として支払う必要はありません。
また、不動産会社が貸主である場合など貸主と借主の間に仲介会社が入らない場合は、仲介手数料は発生しません。
【家賃の振込手数料は誰が負担するの?】
現在、賃貸物件の家賃を支払うには銀行口座へ振り込む方法が主流です。
この時の家賃の振込手数料に関しては、基本的に入居前に交わす「賃貸借契約書」に記載されています。
そこに「振込手数料は借主負担とする」といった文言があれば、借主が支払わなければなりません。
一般的には、貸主ではなく借主が負担することが多くなっています。
【振込手数料を安くするには?】
①振込先と同一支店口座を開設しインターネットバンキングを利用
振込先と同一銀行・支店からインターネットバンキングを利用して振り込めばもっとも安く済ませることができ、
この方法を利用した場合、多くの都市銀行では振込手数料が無料になります。
②自動引き落としサービス
管理会社など家賃の支払先が自動引き落としサービスを行っていれば、
自分で毎回振り込むよりも手数料が安くなるケースがあります。
また、このサービスを利用できれば家賃を支払い忘れるリスクも回避できます。
しかし、家賃の支払先がこのサービスに対応していない場合は、自分で直接金融機関に
「自動送金サービス」を申し込む必要があり、別途取扱手数料が発生します。
③各金融機関の優遇サービス
都市銀行をはじめとする各金融機関では、独自の条件をクリアした顧客に対して
振込手数料無料サービス(他行宛含む)などを行っています。
独自の条件とは、指定クレジットカードの毎月利用、給与振込口座の開設などです。
④クレジットカード払い
まだ少数派ではありますが、一部の管理会社や大家さんの中には
家賃のクレジットカード払いを受け付けている場合があります。
クレジットカード払いの可能な物件であれば、毎月振込手数料を負担することがないうえにポイントが貯まり、
さらに家賃の支払い忘れもなくなります。