賃貸物件のインターネット環境って?

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賃貸の部屋探しをしていると、インターネット環境について、インターネット「対応」や「完備」「接続可」「無料」……と、さまざまな言葉が使われています。

インターネットが使えるということは分かるものの、具体的にどういう意味なのか、新しくプロバイダーを契約する必要があるのか、疑問に思うかもしれません。

賃貸物件のインターネット環境は何をチェックしたらいいのか、接続方式は何があるのか、インターネット契約はどうしたらいいのか、工事の手配についてなど、基本を押さえて、自分にピッタリ合う部屋を選びましょう♪

 

物件情報に「インターネット完備」「インターネット対応」「インターネット無料」と書いてあった場合、その物件にはどのような特徴や違いがあるのでしょうか。

 

①無料 ②完備 ③対応
特徴 ・毎月必要になる通信料金が無料

・入居後すぐにインターネットが利用できる

・1つの回線をすべての部屋で共有して使用しているため、基本的に通信速度はあまり期待できない

家賃にインターネット利用料金が含まれている可能性があるため、周辺物件と比較して、家賃や共益費が高くなっていないか、注意が必要

・部屋にLANの設備が用意されているなど、手間が少なく、初期費用がかからない

・比較的築浅の物件に多い

・既にプロバイダーが決まっていることがほとんどなため、回線速度が思ったより遅いなど、期待通りでないこともある

・建物の共用部まで回線が引き込まれているものの、各部屋までは引き込まれていない状態

・部屋までの回線工事が済んでいる場合もあるが、プロバイダーとの契約は入居者が行わなくてはいけない

入居後すぐに使える?

OK OK 入居者にて別途契約必要
工事や手続き 不要 不要 入居者にて別途契約必要

不明な場合は、管理会社さんへ確認しよう!

 

 

~インターネット接続方法、それぞれの特徴は?~

賃貸物件の場合は、下記のいずれかの方法でインターネットと接続できます。

・光ファイバーによる高速かつ安定したインターネット接続ができる

・古いマンションでは、部屋まで光回線を通せない場合がある

共用部までは光ファイバーを使用し、共用部から各部屋まではLANケーブルで接続する方式

入居後すぐにインターネットを使用できる

採用している賃貸物件が少ない

・建物内の共用部分までは光ファイバーを使い、各部屋へは既存の電話回線(メタルケーブル)で接続する方式

古いマンションでもインターネットに接続できる

光配線方式と比較して通信速度が遅い

・ケーブルテレビ付きの賃貸物件では、インターネットの無料プランを使える場合もある

無料プランの場合、通信速度が遅いことがほとんど

インターネット非対応、工事不可の物件でも簡単に利用できる

・各サービス会社から自分で選択して契約できる

・②LAN方式や③VDSLより速い場合も多い

サービス提供エリアかどうか必チェック!

※設置場所や使用環境に左右されることあり

・共用部までは光ファイバーを使用し

イメージ 特徴
①光配線 ・光ファイバーによる高速かつ安定したインターネット接続ができる

・古いマンションでは、部屋まで光回線を通せない場合がある

②LAN方式 ・共用部までは光ファイバーを使用し共用部から各部屋まではLANケーブルで接続する方式・入居後すぐにインターネットを使用できる

・採用している賃貸物件が少ない

③VDSL方式 ・建物内の共用部分までは光ファイバーを使い、各部屋へは既存の電話回線(メタルケーブル)で接続する方式

古いマンションでもインターネットに接続できる

・光配線方式と比較して通信速度が遅い

④ケーブルテレビ ・ケーブルテレビ付きの賃貸物件では、インターネットの無料プランを使える場合もある

無料プランの場合、通信速度が遅いことがほとんど

⑤ネット環境なし

(ホームルーター等)

・インターネット非対応、工事不可の物件でも簡単に利用できる

・各サービス会社から自分で選択して契約できる

・②LAN方式や③VDSLより速い場合も多い

サービス提供エリアかどうか必チェック!

※設置場所や使用環境に左右されることあり

それぞれの違いの中で注目したいのが、通信速度の違い。

速さの目安は①光配線が一番速く、次いで②LANと③VDSL⑤ホームルーター等

④ケーブルテレビは契約内容によって異なり、②LANと③VDSLより速い場合もあれば、これらより遅い場合もあります。

 

~インターネット「対応」物件の利用開始までの流れ~

インターネット「対応」の賃貸物件でインターネットを利用する際の手順は、次のとおりです。

1. 物件のインターネット環境を確認


2 .工事が可能な物件かどうか、管理会社や大家さんに確認する


3. 契約事業者が指定されているか確認


4. 指定されている場合は指示通りに契約

指定されていない場合は利用可能な事業者を確認したうえで利用者が契約


5. 工事日の調整・工事日決定


6. 回線工事後、利用開始

 

「対応」の物件は、共用部分まで回線が引き込まれているものの、各部屋までは引き込まれていない状態です。

インターネットを利用するためには、入居者が回線やプロバイダーなどと契約する必要があります。

また、共有部分から部屋まで回線を引き込むための回線工事も回線事業者に依頼しなければなりません。

回線工事後にルーターを設置してパソコンやスマホ、タブレットなどを接続すればインターネットを利用できます。

 

まずは、工事可能な物件かどうか、管理会社や大家さんに確認しましょう!

工事不要で簡単に利用できるモバイルルーターやホームルーターも選択肢として検討するのもあり!です。

 

~賃貸物件でインターネットを利用する際は、さまざまな接続方法があります。

物件によってインターネット環境が異なるため、部屋を借りる前に物件情報をよく確認することが大切です。

家賃などとのバランスや回線&通信会社による料金体系も比較検討した上で、自分のライフスタイルに合った部屋を選ぶようにしましょう~