お部屋探しをする時に、お料理をよくする方はキッチンの設備が気になるかと思います。
今回はガスコンロとIHの特徴や、それぞれのメリット・デメリットなどについて紹介します。
【ポイント1:火力の強さ・調整のしやすさ】
<ガスコンロ>
より強い火力で調理ができるのは、ガスコンロです。
一度で広範囲の加熱が可能で、食材に短時間で満遍なく火を通すことができるため、
調理のしやすさもガスコンロに軍配があがるでしょう。
また、火が目で確認できるため細かい火力の調節もしやすい点もメリットです。
<IH>
一昔前のIH(100V)は火力が弱いイメージがありましたが、現在主流のもの(200V)
であれば火力は強くなっています。
火を目視する必要がなく、スイッチひとつで安定した加熱がおこなえるため、
長時間の煮込み料理や揚げ物におすすめです。
ガスコンロとの違いとしては、フライパンや鍋の底がプレートに密接していないと加熱ができないため
持ちあげて振ることができないことです。(センサーが感知して鍋ふりが可能なタイプもあるようです)
【ポイント2:安全性】
<ガスコンロ>
ガスコンロは火を使用するため危険という認識があるかもしれませんが、2008年以降に製造された製品では、
国の法律により「立ち消え安全装置」と「調理油過熱防止装置」が標準搭載されています。
もし火を付けたままその場を長時間離れてしまった場合でも、
自動的に消火を行ってくれるため未然に事故を防いでくれます。
<IH>
IHは火が見えない分、安全性が高いというイメージがあるかと思いますが、
火が見えないため加熱の状態がわかりづらく消し忘れのリスクが伴います。
また、火が見えないことから油断し、不意に加熱部分を触って火傷してしまう危険性もあります。
特に小さなお子さんがいる場合は、決して触らせないように注意が必要です。
【ポイント3:掃除のしやすさ】
<ガスコンロ>
IHと比較し凹凸のある形状なので掃除がしづらくひと手間かかってしまいます。
最近は凹凸が少なく手入れしやすい構造のものも出てきています。
<IH>
IHはプレートがフラットな作りとなっているため、布巾などでさっとふき取るだけで掃除が完了します。
手軽に手入れができるため汚れを貯めにくく、清潔な状態を保ちやすい点がメリットです。
【ポイント4:使用できる調理器具の種類】
<ガスコンロ>
使える調理器具の制限はありません。
お気に入りのメーカー・デザインのもので揃えたいという方は、ガスコンロの方が選択肢が広がります。
<IH>
電流を通すことで加熱し調理をおこなう仕組みのため、
調理器具の底部分の材質によって、使用できないものがあります。
土鍋・耐熱ガラス製・アルミ製は使用できない素材です。
また、直径12cm未満の小さな鍋やフライパンはセンサーが反応せず加熱できません。
購入時には大きさや形状を必ず確認し、「IH対応」と表記されているものを選択しましょう。
【ポイント5:調理中の快適さ】
<ガスコンロ>
ガスコンロは、2口や3口など、複数口設置されていることが多いため、炒め物をしながら煮込み料理を作るなど
同時に調理が可能で、時間を効率的に使えます。
しかし、火を扱うため、夏場はキッチン内の温度が上昇し暑くなります。
<IH>
IHは電気によって加熱するため、室内の温度はさほど上がらず、夏場も暑くなりにくいです。
ただし、同時に使用する電力量が増えれば、ブレーカーが落ちる可能性があります。
電気の契約容量に注意しましょう。
【ポイント6:光熱費】
IHもガスコンロも、コスト面でさほど差はありません。
居住地・契約プラン・使用量によって変動があるため、引越し先の状況を確認しましょう。
【ポイント7:その他】
IHは停電時に使えないというデメリットがあります。
~本格的に料理にこだわるなら「ガス」、料理はそこそこ・安全に使いたいなら「IH」という結論かもしれません。
好み・用途によって意見が分かれるため、どちらかをオススメすることはできませんが、
あなたのライフスタイルと結びつけて考えてみましょう~