お部屋探しをしていると「分譲賃貸」という言葉を見かけることがあります。
今回は一般的な賃貸物件と「分譲賃貸」物件の違い、メリット・デメリットについてご紹介します。
「分譲賃貸」とは?
分譲賃貸マンションとは、本来自ら「住む事」を目的とした分譲マンションとして購入されたものが、
何らかの事情で賃貸物件として貸し出されたものです。
本来は自ら住むために購入した自宅を他人に貸し出す理由は大きく2つ。
多いのは大家さんが転勤などの事情で住めなくなった場合に、その間賃貸に出すケース。
もう1つは元々投資目的で購入して賃貸に出しているケースもあります。
分譲マンションのほとんどは「貸す事」ではなく自ら「住む事」を目的として建てられているため、
一般的な賃貸物件より居住性の高いものが多いです。
分譲マンションのいいところを『賃貸』で体験できるので人気が高いですが、そのぶん家賃の相場も高くなります。
「分譲賃貸」のメリット
①建物の品質が高い
一般的な賃貸物件は投資効率を重視して建てられているため、
必要以上に建物の躯体部分や設備のグレードを上げることはありません。
一方、分譲用のマンションは主に購入者が一生住む目的で購入するため建物自体の品質が高いものが多く、
エントランスやエレベーター、室内の設備などが充実しています。
②防犯性に優れているものが多い
モニター付きインターフォンやオートロック、24時間監視カメラなどが実装され、
防犯面においても設備が充実していることが多いです。
③住人のマナーが比較的良い傾向にある
分譲マンションの住人はそこで一生暮らす事を想定して購入しているため、
気まずい思いはしないように注意する傾向にあります。賃貸物件に比べて住人のマナーが良い傾向にあるようです。
「分譲賃貸」のデメリット
①家賃や共益費・管理費が比較的高い
分譲賃貸は購入を目的とした物件なので設備のグレードや防犯性が高く、管理体制もしっかりしています。
そのため、一般的な賃貸物件に比べて家賃や共益費・管理費が高いです。
②物件数が少ない
投資として賃貸に出すよりも自分が生活してゆく自宅として購入する人が多いため、
募集している絶対数が少ないです。
③短期間で退去しなければならない可能性がある
大家さんが転勤等のため一時的にその物件を貸し出していた場合、「定期借家」というシステムを取るため、
短期契約しかできない場合があります。
普通の借家契約とは違い、貸主が契約期間を決められます。
また、契約の更新ができるかも貸主次第なので、長期的に住みにくいです。
分譲賃貸を契約する際は、普通借家契約と定期借家契約のどちらに該当するのか、
契約更新の有無を確認しましょう。
④マンションとオーナーの規約が違うことがある
例えば、マンション全体の規約や使用細則ではペットを飼ってOKな場合でも、
その部屋のオーナーが賃貸契約でNGとしている場合は飼うことができません。
二重の取り決めがあるので、マンション全体の規約と大家さんと契約した際の賃貸借契約書の内容を、
それぞれしっかりと確認しておきましょう。
~グレードが高く人気のある「分譲賃貸」ですが、急な転勤で貸し出された場合など
不動産に関する知識が少ない方が貸し出しているケースもあるため、トラブルにならないように注意が必要です。
分譲賃貸のメリット・デメリットを確認して、自分にあった物件探しをしましょう♪~