気に入ったお部屋が見つかり契約した後に、置きたい家具や家電が「どうしても入らない!」ということになったら困りますよね。
そこで、お部屋を決める前の内見では、「置きたい家具と家電のサイズ」をあらかじめメモしておいて、ポイントを絞って採寸しておくと安心です。
今回は最低限、寸法を測っておきたいところや採寸方法などをご紹介します。
~内見とは?~
内見とは、気に入ったお部屋を実際に訪れて、部屋の様子をチェックすることをいいます。
例えば、日当たりや騒音、においなどは現地を訪れないとわからない部分ですよね。
また、事前に設備の有無はわかっていても、どんな状態なのかは実際に目にしないとわかりません。
契約後にお部屋を訪れて「あれ? 想像したのと違う…」といったことにならないように、内見は非常に重要です。
~内見時の採寸がおすすめ~
「採寸は契約後でもいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、実は内見時に行うのがベストです。
例えば、引越し後も手持ちの家具家電を使いたい場合は、それらを搬入および設置できるスペースがあるのかを事前に知っておく必要があります。
引越しの時によくあるトラブルとして挙げられるのが「旧居で使っていた家具や家電が新居の設置場所に入らなかった」というケース。
使えると思って持ってきた家電や新調した家具が部屋に入らず、処分しなければならないという事態も考えられます。
また、内見時に寸法を測っておけば、採寸するために改めて足を運ぶ必要がありません
内見して、この物件はないかな…という場合は採寸する必要はありませんが、候補になるかもと思った物件は、内見時に採寸することをおすすめします。
~採寸のために必要なもの~
まず、持っている家具家電を新居で使いたい場合は、それらのサイズを事前に測っておきます。
また、購入したい家具などがあれば、そのサイズも控えておくと家具を置いたイメージを湧かせることができます。
●持ち物●
①メジャー
②間取り図
③筆記用具
④スマートフォン…いくつかのお部屋を内見する場合は記憶があいまいになりがちなため、部屋の雰囲気を写真に収めておくと、後々思い出すのに役立ちます。
⑤スマホアプリ…「測るところがたくさんあってメジャーを使うのが面倒…」というときは、スマートフォンのアプリが便利。AR機能が搭載されたアプリなら、写真を撮るだけでサイズを測定&記録できます。多少の誤差はあるようなので、大まかなサイズが知りたいというときに使うとよいでしょう。
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~最低限ここだけは採寸しましょう~
①洗濯機置場…特にドラム式洗濯機を置きたいと考えている時は要チェック!
まず洗濯機の設置箇所には洗濯機パンという台があるため、このサイズを測ります。
加えて給排水やコンセントの位置なども確認しましょう。
②冷蔵庫置場…冷蔵庫をおくスペースの奥行き、幅、コンセント位置をチェック。
冷蔵庫の周りには最低でも左右1cm、上部5cm以上の放電スペースが必要と言われています。
また、扉を90度開くためには壁との距離が3㎝ほど必要です。
右開き、左開きのどちらが使いやすいのかも見ておくとよいですね。
③ベッドを置く場所の大きさ…ぴったり置けるかどうかでデッドスペースがかなり変わってきます。
寝室や収納のドアを開けた時に干渉しないかどうかも確認しましょう。
④玄関・室内のドア・廊下…玄関、お部屋のドア、廊下の幅と高さは、家具家電を搬入する際に非常に重要です。
また、エレベーターや階段が狭い場合も、同様に採寸しておくと安心ですね。
⑤ガス台…自分でガスコンロを用意する場合は、ガス台のサイズも測ります。
通常ガスコンロは幅約60cmの標準タイプと、幅約56cmのコンパクトタイプの2種類に分かれるため、ガス台が60cm以上なのか、以下なのかをチェックすればOKです。
⑥窓…窓の採寸は、カーテンを選ぶ際に重要。
必要なカーテンのサイズを知るためには、カーテンレールを基準にサイズを測ります。
【幅】
まず幅は、カーテンレールの端にある「固定ランナー(カーテンフックを引っかける金属リング)」の間の長さになります。
【高さ】
【腰窓】
高さは腰窓の場合、カーテンレールから下の窓枠までの長さ+15cmほどがおすすめ。
【吐き出し窓】
吐き出し窓の場合の高さは、カーテンレールから床までの長さー1cmほどがおすすめ。
床にぴったりとついてしまうと、カーテンが汚れてしまうからです。
プライバシーを守るためにも、カーテンは引っ越し後すぐに必要になるので窓のサイズを忘れずに採寸しておきましょう。
引用:カーテンのサイズ、採寸、測り方 パーフェクトスペースカーテン館
~写真を撮っておくと良いところ~
①コンセントの位置…家具家電の配置を考えるうえで電源の位置は重要です。
コンセントやテレビのアンテナ端子、LANケーブル端子の位置をチェックします。
②照明のコンセントの形…差し込み口の形を確認します。メーカーによって種類が異なるため、スマートフォンで撮影しておくと失敗がありません。
③部屋の間取り…間取り図ではわからない雰囲気や高さ、扉の開閉時の幅など、立体的に捉えておくべき箇所を写真におさめておきたいですね。
④クローゼットの中や収納の中…間取り図にはなかったけれど、実際に見たらクローゼット内に柱があって間取り図と違うということはありますので、忘れずにチェックが必要です。
また実際に写真を撮ることで、どの程度の物が入るのかを考える材料になります。
~内見は間取り図だけではわからない情報を得られる貴重なチャンスです。
実際にそのお部屋に住むとしたらどんな新生活が待っているのか?という視点で見ると、たくさんの気付きがありそうですね~